パナソニック ヘルスケア株式会社

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プレスリリース:ナノジルコニアを加工した義歯床用フレームの国内販売開始

2013年1月17日
パナソニック ヘルスケア株式会社

歯科医師・技工所向けに販売 ナノジルコニアを加工した義歯床用フレームの国内販売開始

パナソニック ヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山根 健司)は、ナノジルコニアを加工して製作する「ナノジルコニア義歯床用フレーム」の国内販売を、1月17日から開始します。

近年、日本では、高齢化社会の進展等を背景に、歯を失う率も増えています。一度失ってしまった歯は残念ながら二度と戻ってきませんが、様々な治療法により、失う前の状態に近づけることは可能で、義歯もその治療法の1つです。義歯を使う治療法は、国内では広く用いられており、75歳以上の人の約3割が総義歯というデータがあります※1。

当社は2010年1月より歯科技工物加工事業「C-Pro System ®」を開始し、クラウン・ブリッジ用フレーム(1歯~7歯連冠)やアバットメント※2を歯科技工所向けに販売してきました。この度、ナノジルコニアの材料特性と今まで蓄積されたCAD・CAM加工技術を活かして、「ナノジルコニア義歯床用フレーム」を開発しました。開発にあたり昭和大学 歯学部 歯科補綴学教室の馬場一美教授のグループとの、1年強に渡る基礎および臨床面での共同研究を経て、実用化を実現いたしました。

従来、義歯のフレームには、レジン※3や金属が用いられてきましたが、高い強度と生体親和性があるナノジルコニアを用いることで、フレームの変形や金属アレルギーの低減を実現しました。また、「ナノジルコニア義歯床用フレーム」は、金属のイオン化によって起こると言われている味覚の変化が発生しないため、患者様のQOL向上を期待できます。更に、ナノジルコニアは樹脂や金属と比べて細菌が付着しにくく※4、口腔内環境を衛生的に保つこともできます。

今後も、当社は、先端技術を駆使した、医療・歯科分野における新たなソリューションの提供を通じ、人々の健やかで心豊かなくらしに貢献してまいります。

【主な特長】

  • 金属アレルギーの低減が可能
  • 金属による味覚変化が発生しないため、患者様のQOLの向上に期待
  • 細菌付着が少なく※4、衛生的な口腔内環境を維持

※1:厚生労働省が実施した「平成23年歯科疾患実態調査」による。
※2:アバットメント:下部構造(インプラント体)から軟組織を貫通して口腔内に露出する支台部。
※3:レジン:歯科で使用される合成樹脂の総称。
※4:2010年『ナノジルコニアを活かしたオールセラミック修復』、医歯薬出版株式会社による。

お問い合わせ

パナソニック ヘルスケア株式会社 マーケティング本部
<お客様>デンタル営業グループ TEL:0897-56-1210
<報道関係者様>企画グループ 広報・宣伝チーム TEL:03-5408-7296

開発の背景

近年、日本では、高齢化社会の進展等を背景に、日本人の平均寿命は男性で79歳、女性で85歳と着実に伸びていますが※5、永久歯の寿命はそれより短く、49~67歳と言われています。歯が失われてしまった場合、替わりとなる人工歯を入れる治療法が一般的です。代表的なものに義歯があります。義歯には総義歯と部分義歯がありますが、いずれの場合も種類が豊富で価格帯も幅広く、患者様ご自身が選択することができます。また、取り外して清掃ができるので、口腔内を衛生的に保つことが可能で、義歯を使う治療法は、国内では広く用いられてきました。
一方で、義歯を使うことにより、金属アレルギーや味覚の変化など、患者様のQOLを阻害するような、様々な問題が持ち上がっていました。当社では、クラウン・ブリッジ用フレームやアバットメント※2で既に取り組んできた技術を、義歯床用フレームに活用することにより、患者様のQOL向上を最大の目的として、研究開発に取り組んでまいりました。

今後は、複数の国内大学での臨床研究にご活用頂き、味覚の変化や、最適形状等で、学術エビデンスを作成していく予定です。

特長

1. 金属アレルギーの低減が可能

ナノジルコニアは高い強度と生体親和性を有し、人体に悪影響が無く、自然な色調のジルコニア/アルミナ複合型セラミックスです。従来、義歯のフレームには、レジン※3や金属が使用されてきましたが、この部分にナノジルコニアを用いることで、金属アレルギーを低減できます

2. 金属による味覚変化が発生しないため、患者様のQOLの向上に期待

金属が使われていると、その種類によっては唾液中でイオンになりやすいものがあり、その金属イオンが舌に作用して、味覚変化を生じさせている可能性があります。「ナノジルコニア義歯床用フレーム」は、金属による味覚の変化が発生しないため、患者様のQOL向上を期待できます。


3. 細菌付着が少なく※4、衛生的な口腔内環境を維持

ナノジルコニアはレジン※3や金属と比較して細菌が付着しにくく※4、口腔内環境を衛生的に保つことができます。

品名 ナノジルコニア義歯床用フレーム
発売日 2013年1月17日
以上

プレスリリースの内容は発表時のものです。 商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。